伏見 つかさ
アスキーメディアワークス
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裏。
お話としては桐乃がケータイ小説を書いて、その後盗作騒ぎが起こるというもの。
端折りすぎだなw
今回も兄はがんばっています。
そんなでケータイ小説というか物を作るということがテーマです。
今回その渦中にいるのは桐乃、黒猫、そして犯人…
彼女たちを通して物を作ることに対するメッセージがダイレクトに伝わってきます。
つかぶっちゃげ心に響いた。
そのシーンは終盤にあって、最高の盛り上がりを見せます。
しかしこのクライマックスのシーンの土台となっているのが桐乃とのクリスマスデート。
桐乃がいかに話を考え、努力し、がんばっているのかということが描かれています。
モデルの仕事と相成って彼女の意地とこだわりを見て取れます。
こういう姿を見ている京介だからこそあの感情の吐露にグッとくるのです。
だけど残念な点がひとつ。
それは盗作を暴くシーンが…なんだよね。
もうどうやって証明するんだろうとワクワクしていましたがアレはねぇ。
正直萎えた。
今回は消費系オタの胃を痛くしない話です。
1,2巻で何かへこんだ人も大丈夫ですw
このケータイ小説の話以外にも幼馴染とのハロウィンやあやせとの会話なんかもあります。
そして桐乃と黒猫の正反対ともいえる物語論は思わずうなずいてしまいました。
ああ、そういう考え方もあるんだと。
今回も面白かったです。
話の流れ方も良かったですし、桐乃の兄に対する扱いもいささかマイルド気味。
良くも悪くも角が取れてきました。
個人的に面白い一文があって黒猫が「丸顔モデル」というシーン。
それを受けての桐乃のリアクションがもうねwww
あの丸っこい顔って意味あったんですね。
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